「防災教育は明るく・楽しく・元気良くが合言葉!普段の生活からひとつずつ防災を積み重ねていこう!」防災教育アドバイザー近藤ひろ子先生
防災王管理人の吉武です。
今回は絆防災コンサートでも大変お世話になっている近藤ひろ子先生です。
防災教育アドバイザーの近藤ひろ子さんは、小学校の先生として学校を拠点とする防災教育を伝えていき、たくさんの方々に防災教育の大切さを伝えてこられました。
その経験をもとに、2005年からJICAの専門家として海外にわたり、モルディブ、タイ、ブラジル・ミャンマーなどにわたり、現地で防災教育支援活動を実施されています。
また最近ではJICA「ミャンマー国初等教育教科書改訂プロジェクト」に参加し、現地の小学校1年生の教科書と教師用指導書の作成にも携わっております。
災害は日本だけでなく、世界各国で起こります。特に発展途上国では、建築物等のハード面だけでなく、人材育成のソフト面での防災対策が必要とされています。世界に対して、日本はどのような技術援助を行っているのか、近藤ひろ子さんの活動を通してご紹介します。
東日本大震災があった年に定年退職。その後、名古屋大学へ。
2011年3月11日東日本大震災、その3月いっぱいで勤めていた小学校を定年退職することが決まっておりました。
私にもまだできることがあるはず。
この東海地域もずっと災害が来ると言われていることはご存知のとおりです。
そんなタイミングで名古屋大学減災連携研究センターの方からお声がけいただきまして、防災教育アドバイザーとして働くことになりました。
そこから様々な地域や学校などで防災教室を行わせていただきました。
そんな中でも小さなお子さんを持つ若い親子世代からどういう対策をしたらよいかという困っている人が本当に多いのです。
災害時、小さなお子さんを連れて避難することは並大抵のことではありません。
そこでまず覚えて欲しいことが「命を守るだんごむしスタイル」です。
(2016年2月20日に行った絆防災コンサートの時の写真)
命を守るだんごむしスタイル
ぐらっと揺れたらまずは机の下などに避難して「正座をして体をふせ、大切な頭部を守るだんごむしスタイル」をとります。
(名古屋市シェイクアウト訓練の画像よりイメージはこんな感じです。)
揺れは長い時で数分間は続くので、その間まずは自分の命を守ることが大切になります。
だんごむしスタイルはいざという時に子どもでもとっさにできるようにすることが大切です。
日頃から子供とのコミュニケーションで遊び感覚で取り入れるといいと思います。
また阪神・淡路大震災で被災した兵庫県が、経験と教訓を生かした「母と子の防災・減災ハンドブック」なんかも出ております。
こちらもとても参考になりますので一度ご覧いただけるといいんじゃないかともいます。
防災は「明るく・楽しく・元気良く」学ぶことが大切。
「防災」で大切なこと
その場で:命が助かること
その後:みんなと一緒に生き延びていくこと
「明るく、楽しく、元気よく」を合言葉に、日常生活に楽しく防災の要素を取り入れて、家族全員でできることから、一つずつ「防災」を積み重ねていきましょう。
近藤先生ありがとうございました。
JICAでの活動など、活動量がとても多いので、また今後も近藤ひろ子先生のご紹介をさせていただければと思います。
そして先生には、絆防災コンサートで第1部の楽しく学べる防災ビンゴ&講演で出演していただきました。
いつもたくさんのご助力をいただいている近藤先生に本当に感謝しております。
また今回、ご紹介した「い・つ・も」「お・か・に」の防災ソングですが、YouTubeでも配信されておりますので是非ご覧ください。
名古屋大学での任期は2016年3月までなのですが、今後も出張防災教室の依頼はどんどん受け付けているそうです。
是非我が地域でも防災教室をやって欲しいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。