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消防士は退職後の転職などにツブシが利かない仕事と言われている。
どうも防災王の吉武穂高です。
今回は、かつて消防士を体験しておいてよかったこと。
というテーマでお話しします。
消防士から転職する場合、消防の仕事の経験はその特殊性から一般の企業・会社と全く異なる業務のため、別業界で活かすことが難しい仕事と言われております。
「消防の常識は、世間の非常識」
そう呼ばれておりました。
私自身、30歳の節目に消防職員を辞めて、自分で独立・起業したわけなんですが、まさにそのことを実感する機会がとても多かったのです。
しかし、それでも消防士を経験してきてよかったという点がありましたので、そのことについてお話しできればと思います。
消防は仕事で精神的にも肉体的にも徹底的に追い込まれる。
通常の仕事や日常の場面で精神的に追い込まれることは何度もあります。
しかし、消防の業務では精神的に追い込まれることはもちろん、肉体的にも徹底的に追い込まれます。
消防学校の教官より後で聞かされたことは
本来限界以上の力が出て肉体に負担をかけないようにしている。
消防学校の訓練では肉体を限界まで追い込むことで、脳のリミッターを外して文字通り
「火事場の馬鹿力を引き出せるようにする」
ことを目的にしているというのです。
確かに消防学校の訓練は本当に厳しかった。
半日近く同じ姿勢で立たされたり
- ロープブリッジ渡過でうまく渡りきることができず、中吊りになったり
- 熱い防火衣に重い空気呼吸器を背負って熱中症スレスレの状態で訓練したり
- ロープで引きずり回されて足の親指の爪が剥がれたり
- 教官や先輩方に泣くほど追い込まれたり
今思い出してもぞっとするほど大変な思いをしてきました。
このブログには書けないようなもっとヤバい経験もたくさんしてきました。
そのため、その経験と比べると確かにたくさん辛いことも起こりますが、あれほど肉体的にも精神的にも追い込まれるくらいの出来事はそうは起こらないので、
「根性さえあればなんとでもなる!」
と思えてしまうのです。
あの時、あれほど消防で追い込んでもらえる体験をしていなければ、今の自分はとっくに心が折れて何もかもをあきらめていたのかもしれません。
肉体を鍛え、『テストステロン』が高いため、多ジャンルの業種でも切り開ける
消防業務は己の肉体が商売道具であるため、トレーニングは欠かせません。
そのため、通常の人より、肉体を鍛えることによる特殊なホルモン『テストステロン』の値も高くなっております。
『テストステロン』が高いことで、他の職業になっても貪欲にその職務に当たることができます。
私自身、消防をやめて起業し生計を立てておりますが、月収100万円を超えることも増えました。
それまで特に消防以外の仕事などやってませんでした。

まとめ|消防業務で追い込まれた体力と根性でなんとでもなる!
今私は消防とはほとんど関係ないこと(防災の絡みもあるので全く関係ないとは言えませんが。。。)
をしておりますが、消防士をやっていてよかったと思えることはたくさんあります。
現在では『ドローン』を活用した空撮業務・講習業務・メディア運営というこれまた特殊な仕事をしております。
まだ仕事として認知されるか否かの特殊ジャンルであり、当然ながら数年前まで未経験でした。
そこから自らの力でそのジャンルを切り開き、職業にまでできたのは、消防士時代に培った体力と根性が大いに関係しております。
他の記事でも度々お伝えしたおりますが、間違いなく言えるのが
「無駄な経験は一つもない!」
ということです。
それは消防での仕事だけでなく、これまで経験してきたすべての出来事に言えることです。
もしかしたら今後、本当に消防で経験した出来事がもっと活きるチャンスが来るかもしれませんね。
