消防・救助

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

半年間に渡る厳しい消防学校の生活を日本一詳しくまとめてみた。

私が消防に合格してから実際に入署するまでに一番不安だったのが、「果たして自分で消防学校の訓練についていけるか不安でたまらない。」ということでした。

当時はネットでいくら調べても消防学校でどんな訓練をしているのかわからず、どんな準備をしてよいかわかりませんでした。

また消防学校は閉鎖的であるので現職の消防士が気軽にSNSなどで詳しい訓練内容を書くこともできないのであまり詳しいことは実際に体験してみるまでわからないといった次第です。

今では私が初任科だった10年近く前よりも大幅にインターネットが発達しているため、情報は得やすいですが、それでもなかなか実際の生の声というものはわからないものです。

思い出しながらになりますが、当時の消防学校での生活や訓練について書き綴ってみたいと思います。

なお合格通知が来て採用が決まってから、実際に入署するまでに数カ月ありますので、どういった方法で体力錬成をしておいた法が良いかこちらにまとめておりますので良かったら参考にしてください。

【消防士に無事採用】消防学校に必要な体力トレーニング方法をまとめておく!
【消防士に無事採用】消防学校に必要な体力トレーニング方法をまとめておく!消防士に採用!けど本当にやっていけるか体力的に不安なんです。 https://www.youtube.com/watch?v=UnU0...

消防学校&消防業務で大切な3つのこと

  1. 「チームワーク」
  2. 「人を大切にする心」
  3. 「体力」

消防士にはとって最も大切な3つの要素になります。

①|消防で必要な『体力』

消防署で働くためには、まず消防士として働くための体力が必要になります。

1年目の半年間は県にある消防学校で訓練を行います。

消防活動訓練・救助訓練などの実技訓練はもちろん、消防士としての規律を遵守するための訓練礼式、火災戦術や医療の知識を学ぶ座学まで本当に多くのことを叩き込まれます。

そして災害時などに活動できるためには本当に強靭な体力が必要になります。

なので消防学校の訓練は県ごと、その時の担当教官によって多少差はありますが、想像を絶する以上に厳しい訓練をします。

「火事場の馬鹿力」と言いますか、人間の潜在能力は普段から全力で発揮してしますと体が壊れてしまうため、脳がリミッターをかけてくれているのです。

しかし、消防では本当に命がかかった時、そんなことを言ってられない!というわけで担当の教官は地獄のような訓練で「火事場の馬鹿力」が発揮できるように追い込んでくれます。

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②|消防で大切な「チームワーク」

すなわち仲間との連携が大切になってきます。

消防学校は全寮制で一緒に衣食住を共にし、班員でチームを作り、日々の生活から訓練などを共にします。

また「連帯責任」といって班員の一人でもミスをすると隊全体で責任を負って罰を受けたりします。

場合によっては80人近くいる訓練生の一人でもミスをすると、全員で腕立て伏せや半日近く立たされたりもします。

もうはじめにミスをした人は号泣したりします。

ちょっと厳しすぎるかと思うかもしれませんが、本当の現場では一人のミスで命を落とすことも十分あり得ます。

団体生活を通じて、すべての消防活動の基本は「チームワーク」が大切なんだと叩き込まれるわけです。

組織の中でいかに人とスムーズに仕事をしていけるかはとても大切な要素です。

チームというものはひとりひとりの力を合わせれば何倍もの力を発揮できる代わりに一歩間違えると足を引っ張り合ってしまうという側面を持っております。

自分の仕事を果たすという責任と協調性そのバランスを常に意識する必要があります。

③|人を大切にする心

そして、消防は人の命を救う仕事です。

大切なことは、一刻を争う傷病者の処置になりますが、ただ処置をするだけではなく傷病者を落ち着かせて、励まし、周囲の人家族などから正しい情報を得て対処しなければなりません。

そのため消防士として信頼を持ってもらわなければならないので、冷静さに思いやりの気持ちを持つことが大切になります。

また日々、私たちの住む地域は変化し続けております。

医療も進化しております。

自らの持っている知識と技術が錆び付かないように常日頃から勉強と訓練は欠かせません。

消防職員はなってからがまだまだ奥が深いものです。

採用されてから、消防学校に入るまで

実際に消防署に正式に入署するまでに、消防署の人事係の方から事前に消防学校の前期組か後期組か教えてくれます。

前期組は4月〜9月で後期組は10月〜3月までの期間になります。

前期がいいとか後期がいいとかいろんな意見がありますが、訓練的には前期の方が炎天下での訓練が続きますので、けっこう体力的にはキツイかと思います。

ただし、後期組は初めの半年消防署で実際に仕事をしますので、そこでの積み重ねがモロ後期組で訓練生間で大きな差になってしまう可能性があります。

また冬場の寒い状態で訓練をするため、筋肉を痛めるなど怪我には十分注意する必要があるのかなと思っております。

私自身は前期組でしたので炎天下の中訓練に励みました。

4月1日ドキドキしながら自分の消防署に顔を出し、よくわからないまま制服を着せられ、本部まで事務の方に連れて行ってもらい、消防長?に消防署に配属された報告や消防学校に入校するみたいな報告をしたような気がします。(消防長か忘れましたが、とにかく偉い人に報告しました。)

お偉いさんに報告を終え、署に戻ると所属の先輩から「明日から消防学校だから準備しなさい」と言われ、入校の準備をしました。

そこで防火衣や活動服、制服、ヘルメットなど数多くの備品をもらい、どうやって使ったらいいかわからないまま、荷物を求めます。

そこでベルトの長さが間違ってるだの、白いワイシャツを数枚用意しろだのTシャツの色は紺色でないといけないだの、明日から消防学校に行くのに「今更言われても(⌒-⌒; )」と思いながら、とても買い出しに間に合わないものは親に電話して買ってもらいに行ってもらいました。
(こんなバタバタするなら実際採用されるまでに教えて欲しい気がしますが)

そんなこんなでかなりバタバタしながら準備を進め、その日は17:15で終了の「日勤」扱いで、一緒に消防学校に行く同期と連絡を取りながら「あれがないこれがない」と言いながら準備をしました。

消防学校の約半年間数多くの訓練をしますが大別すると幾らかのパターンに分かれますので、解説していきます。

半年間の合計訓練時間のおおよそと訓練の概要また私自身が体験した感想を書いていきます。

なお私は愛知県消防学校に通っていたため、それを元に書いてますのでよろしくお願いします。

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実際の訓練内容をまとめてみた。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

これが私が通っていた愛知県消防学校の初任研修科のカリキュラム内容です。

細かい数字は私が通っていた10年前と多少異なると思いますが、概ねこの通りでした。

訓練と座学で構成されており、だいたい訓練6割、座学4割といった感じです。

消防学校初任研修|訓練編

訓練礼式(約52時間)|消防職員に必要な礼式や点検について訓練をする。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】画像出典:三重県消防学校

「気をつけ」「やすめ」「右へならえ」「駆け足すすめ」「敬礼」など様々な指示に迅速に従う訓練をします。

初めは各個訓練といって個別単位ですが、6人程度の班を小隊として合わせて訓練礼式を行ったり、中隊レベルで合わせられるように訓練をしていきます。

ここがキツイぜ!訓練礼式

特に初期はひたすら同じ姿勢を取らされます(⌒-⌒; )

長い時は1時間の授業ずっと「気をつけ」をさせられたり、「敬礼」なんかも1時間ほど同じ姿勢をとっておりました。

同じ姿勢を長時間とり続けるのは人間の体のメカニズム的にけっこう無理があるらしくて、1時間はかなりむちゃくちゃな時間設定らしいです。

なのでだいたい10分20分と時間が経つにつれ、みんな姿勢が崩れ始め、ふらふらし出すんですが、ここぞとばかりに担当教官より愛のある檄が飛んできたりします。

また訓練礼式は姿勢だけでなく、視線の位置なんかも大切で常にまっすぐ向けなければなりませんが、担当教官が顔を30cmくらいまでえらい至近距離で顔を近づけてくることもあり、そこでうっかり視線を逸らしてしまうとそこでも愛の激励が飛んできます。

ちなみにその時の教官は「鬼のような形相」をしているのですが、そこでこちらも強気で睨み返すと「いい表情だ!!」と褒められることもあります。(意味不明)

同じ姿勢を1時間ほど取った上でいきなり遠くの距離へ「集合」の号令がかかりますと急に全力疾走しなければならず、そこで「肉離れ」を起こしている人もいましたので注意してください。

訓練礼式はキツイことにはキツイですが、息が猛烈に上がるような訓練ではなく、また筋肉を大幅に追い込まれることもないのでそこまで訓練強度は高くないですが、人によっては同じ姿勢をとり続けることが本当に苦手だったり、教官がここぞとばかりに激怒しやすい訓練ですので注意が必要です。

気をつけだけでまるまる1時間!普段の姿勢が悪いともろ訓練礼式に現れます。

消防活動訓練(約52時間)|消防活動・警防活動の基本を学ぶ

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

消防活動訓練は火災戦術について訓練していきます。

訓練内容をざっと並べると「防火衣着想訓練」「空気呼吸器着装訓練」「ホース延長訓練」「資機材取り扱い訓練」「放水訓練」「消防車を使用した訓練」「小隊訓練」などがあります。

訓練の初めは防火衣を着る訓練から始まり、少しずつステップアップしていきます。

まあ実際の火災現場でどのように活動すべきか基本から訓練していきます。

ここがキツイぜ!消防活動訓練!

先ほど簡単に列挙しましたが、実際に訓練をするととても体力的に苦しいのが消防活動訓練。

なんといっても消防の象徴である「防火衣」と「空気呼吸器」を装備するととにかく暑いし、重いです。(通称フル装)

「防火衣」と「空気呼吸器」を装備すると想像を絶する以上に体力を消耗します。
そして無駄?にこのフル装備の状態でランニングをしたり、よくわからない負荷をとにかく与えられます。

一宮消防本部が毎年行っている木曽三川公園のタワー登り

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】画像出典:朝日新聞より

また真夏の炎天下の中、1日中訓練をしますので、熱中症になる人が続出します。

倒れると教官より口に塩を放り込まれます。

以外とこれで復活できるんです(⌒-⌒; )

まあ1日中訓練するといっても担当教官がうまい具合に限界を見極めてくれますので、うまいことギリギリまで追い込んでくれます。

とにかく「重い」「暑い」「キツイ」の三拍子で体力的にハードな訓練になります。

現在女性の消防職員も増えているのですが、不思議なことに男たちが熱中症になりかけるぐらい追い込まれた時も女性の方がだれも倒れなかったことがあります。

女性のほうは筋肉量的には男性に劣りますが、キツイものに耐える耐性は男性以上なのかも?と思いました。

そして訓練は本当に熱中症になるもしくはなりそうなぐらい追い込まれますので「良質な塩」や「スポーツドリンク」などは用意しておいたほうがオススメです。

私はこの塩を訓練場所に置いておりました。

休憩の合間、水やスポーツドリンクに混ぜて飲んでました。

この消防活動訓練が一番消防士らしい訓練で消防に必要な技術と体力を身につけることができます。

あらかじめこの訓練に耐えうる体力を鍛えておきたいのであれば別記事を参考に訓練してみてくださいね。

救助訓練(約93時間)| ロープ取扱、3連梯子をはじめとした救助操法など救助活動に必要な技術を習得します。

 

この救助訓練が消防活動訓練と対をなす訓練です。

体力への負荷としては消防活動訓練が暑くて重い防火衣を長時間きて訓練するためどちらかといえば「持久力」が求められますが、救助訓練は実際に人を搬送したり、ロープを渡ったりするため「強い筋力」が求められます。

訓練内容はロープの取扱技術、救助操法等の救助活動に必要な技術を習熟させる。

消防学校訓練初期は救助の基本である「ロープ結索」訓練、3連はしご操法の取り扱いに始まり、少しずつ訓練の強度が上がっていきます。

結構ハードな訓練が「搬送法」で「かかえ搬送」や「ファイヤーマンズキャリー」なんかグランド1周はしますので腰がとても痛くなります。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

ファイヤーマンズキャリーこれで歩き回ってたらそりゃ腰も壊れますって!(⌒-⌒; )

またロープ応用登はんやロープブリッジ登過などの訓練も行います。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

渡過はうまく渡れず力つきると自力復帰はかなり厳しいです。

ここがきついぜ!救助訓練

救助系の訓練は何と言っても教官が厳しいです。

というのも消防=救助隊への憧れみたいなイメージがあるのはいつの時代もそうで、教官も気合い入りまくってます。

「この中に救助志望のやつはいるかー!」

「はい!」

と威勢良く返事すれば、ボロカスにされることもあれば、変に認められることもあります。

逆に救助志望なのに全然できないとボロクソに言われます。

そして訓練もやたら気合いを入れるのでかなりしんどいです。

筋力と精神力両方鍛えられます。

先にも述べましたが、救助系の訓練は序盤、防火衣を着ないので体力的な負担は消防訓練よりは減ると思います。

消防活動応用訓練(約85時間)|各種災害を想定し、実践的を訓練する。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

一言で説明すると「消防活動訓練」と「救助訓練」を合わせた訓練です。

消防訓練では消火活動を中心に、救助訓練ではロープ結索や三連梯子などの技術を練習してましたが、現場ではその場その場で臨機応変に消防救助の力が小隊単位で動ける必要があります。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

実際の災害現場ではベランダにいる要救助者を救出するために消防車からホースの延長から放水、3連はしごを使って建物の上階に侵入したりとこれまで学んできた消防技術と救助技術を組み合わせ、小隊ごとで力を合わせて活動しなければなりません。

うろ覚えですが、消防学校生活から3ヶ月近く経ってから行ってたような気がします。

初めは個人の技術を求められる消防学校ですが、徐々に徐々に団体での活動の重要性を体感してわかってくる頃でしょう。

放水で救助者をサポートしている。

1番員、2番員、3番員と指揮者、さらに別の班小隊と組み合わせながら活動を行っている。

体育(約34時間)| 体力練成等により消防活動に必要な体力を養います。

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】画像出典:愛知県消防学校より

内容的には月に1度(2ヶ月に一度だったか?)の「体力検査」や近くの公園まで出てランニングをしたりします。

体力検査の内容は

  • 腕立て伏せを2秒に1回のペースで何回まで行えるか
  • 懸垂を4秒に1回のペースで何回行えるか
  • 腹筋を120秒で何回行えるか
  • 鏡跳躍を何回行えるか
  • 254m走(正確な数字はうろ覚え)を何秒で走れるのか

など筋力・体力を数字にして競います。

他にも背筋とかあったようね気がしますがうろ覚えです。

記録は消防学校の訓練生で全て公表され、順位付けもされます。

なので、毎度毎度かなり学生の気合も入っていたように思います。

腕立て伏せの点数の上限も決まっていますが、気合入れてそれ以上行ってしまい、他の種目の記録がボロボロになることも・・・

夜間はこの雲梯でみんなで懸垂で鍛え合いました。

また消防のフル装備の状態でハシゴの搬送からホース釣り上げ、階段を重い資機材を搬送するなどちょっと変わった体力測定も行いました。
(これが結構きつくて酸欠になります。)

またトレイルラン形式で1500m走も走りました。

記録がいいと消防学校にある石に名前が刻まれたような気がします。

その他なぜか「エアロビクス」の研修があったり、(これは普通に面白かった)消防学校生でふたつに分かれて運動会を行ったりもしました。

ここは多少県によって異なったり、その年の教官の色が出やすいのかもしれません。

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実務研修(約42時間)| 消防署において、当直勤務(24時間勤務)の研修を行います。

これは消防学校の訓練ではなく、実際に自分の所属する消防署に戻って勤務します。

24時間の隔日勤務を1週間程度行います。

実際の現場に出るのはこの時が初めてなので結構ドキドキします。

1週間程度なので「火災出場」や「救助出動」に出ることは稀ですが「救急支援活動」として救急の現場に出ることはあると思います。(まあ所属によっては研修期間だからと現場に出してくれないこともありますが、それは所属ごとの考えなので)

また前期の消防学校から実務研修に戻ると大体「救助技術訓練」の訓練をしております。

選択研修(約65時間)

資格取得(無線従事者講習、玉掛講習)及び消防関係のみならず幅広い知識を得るための視察研修を行います。

消防の業務に必要な無線従事者講習、玉掛講習の資格を取得します。外部講師が来て教えてくれます。教官ではないのでちょっとホッとします。

まあその授業だけで完結して資格を取れますのでまず間違いなく資格を取ることはできます。

また視察研修で消防車を作っている「株式会社モリタ」へ観に行きました。

またなぜか焼き物の町瀬戸市で陶芸を作りました。

最低限の資格取得以外はその年ごとに教官がどこで何をしようか決めてるぽいですね。

消防学校初任研修|座学編

半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた【保存版】

座学はこちらの表の訓練礼式より上の部分になります。

学ぶ内容は、まず公務員としての法律や規則に始まり、実際の消防業務に関わること現場の火災戦術や救助法、各消防資機材の特徴や救急についても学んでいきます。

教えてくれるのは、訓練でもあった担当教官であることもあれば、県から派遣された職員の場合もあります。

ぶっちゃけ怖い教官だと授業も気が抜けませんが、県から来た職員は優しいので少し安心して授業を受けることができます。

というか寝ていたような・・・(⌒-⌒; )

救助を担当していた教官が

「俺は訓練は厳しいが、座学はまあ適当にやってくれたらいいぞ!」

と言っていたにもかかわらず、たまたま黒板から目を話しただけで、ものすごい形相で

「お前は俺の授業を聴く気がないのか!!二度と授業を受けんでいい!!」

と怒鳴られ追い出されている人がいました。

その学生は、本当にたまたま教科書を見ようと下を向いただけだったので、怒られるのは完全な小門違いだったのですが、一度ブチ切れたらもう止められません(⌒-⌒; )

おいおいって感じですが、まあその時の気分次第でコロコロ変わるので気にしても仕方がないかもしれません。

追い出された生徒はしばらく授業に出ても追い出される

➡︎諦めずに謝りに行くの無限ループを繰り返しをしばらく繰り返し、ようやくまた授業を受けさせてもらう形です。

はたから見てかなり気の毒でしたが、座学と言えど本当に気が抜けないものです。

訓練も同じですが、標的になってしまうと「この世の終わりだ」と思えるほど絶望感がありますが、みなそんな経験を繰り返しながら精神的にもタフになっていきます。

座学は試験あり!!|ちゃんと勉強していればまず問題無し!!

各科目ごとに試験があります。

だいたい翌週の月曜日・火曜日辺りに前週に勉強した座学の試験が行われます。

試験内容は授業で学んだことやプリントを渡してくれるので、ちゃんと勉強していればまず大丈夫です。

基準点に満たないと赤点として再試が行われます。

赤点になるのは高卒区分でやんちゃなタイプがよく赤点を取っておりました。

まあ勉強してないから赤点を取るだけなんです(⌒-⌒; )

再試になると評価が下がり、どうせ勉強しなければならないため時間が一発で受かった方が早いです。

だいたいの試験はそこまで難しくないですが、1科目か2科目以上に教官のきまぐれか異常なほど難しい試験もありますのでご注意ください。

まさに化かしあい!!|過去問ゲットが効率の鍵!?

あとどこから入手したのか、これまでの過去問が出回ったりするのでそれをゲットできると勉強も効率が上がります。

ただし、過去問が出回ってることを見越して、試験を大幅に変更してくるパターンもあります笑

まあ狐の化かし合いですね(⌒-⌒; )

消防学校実科査閲|陸の監獄からもこれでおさらば!?

いよいよ卒業!

長きにわたる消防学校の最後は「査閲」という形で終わります。

これまでの訓練を組み合わせた内容で市民向け・消防学校の親や家族なども見に来ます。

最後の集大成ということで半年間でここまでできるようになりました!と披露する形ですね。

まとめ

半年間に渡る消防学校での訓練は、今までの生活とはまったく異質な世界です。

土日は自宅に帰れるのですが、まさに娑婆(シャバ)に帰れるといった感じでした。

日曜日の夜に消防学校に戻るのですが、サザエさんを観ると本当に憂鬱な気持ちになったものです。

まあ消防学校の捉え方は人それぞれで、途中から楽しくてしょうがない!という方もいます。

(私には微塵も理解できませんでしたが(⌒-⌒; ))

初めは希望と不安に胸を膨らませながら、消防の門を叩き、実際に消防学校の初任研修で現実を突きつけられ、肉体と精神を徹底的に追い詰められます。

そこで少しずつ消防の業務に必要な「知識」「技術」「体力」「精神力」を養っていきます。

担当教官も初めは「鬼」としか思えないですが、3ヶ月近く経つとだんだん教官とも仲良くなります。

  • 途中からA教官は怖いと思ってたけど、実は無理して怒ってるよね。
  • B教官は普通にめちゃくちゃ優しいよね。
  • C教官は本当にただの鬼だよね。

などと教官の癖や性格がだんだんとわかってきます。

教官のモノマネは宴会の鉄板ネタです。

教官も各市から集められた各地方自治体の一消防職員で、2年間という任期を一生懸命初任研修生のために尽力してくれているのです。

もしかしたら今この記事を読んでいるあなたが消防学校の教官として活躍する日が来るのかもしれません。

(ちなみに私は救急科の講師として1時間ほど講義をさせていただいたことがあります。)

そして学校生活の半年間は長いようで短いです。

そして消防学校を卒業しても、本当の消防人生の始まりはそこからになります。

また実際の勤務でも厳しい現実に直面します。

一度の消防人生初任研修を精一杯励んでくださいね。

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プロテイン|肉体補強における基本です

私もそうですが、消防学校へプロテインを持ち込む人は結構多いです。厳しい訓練の後は、大量のタンパク質を摂ることで効率よく肉体を作ることができます。

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亜鉛は男性ホルモン力がかなりアップします。

安価なDHCのサプリメントでも十分効果は実感できます。

尾籠な話ですが、かなりビンビンになります。(ちなみに上記のエビオス錠も(⌒-⌒; ))

おいおい消防学校で精力つけてどうすんだと思うかもしれませんが、変な意味ではなくそのパワーを訓練やトレーニングに昇華すべし!という意味です。

有り余ってトイレ行って処理しているツワモノもいましたが(⌒-⌒; )

ある意味、健康のパラメーターですね(⌒-⌒; )

救助課程の動画|毎年テレビのニュースで取り上げられますが、こんな雰囲気です。でも見るのとやるのでは大違いです。