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消防式体力錬成と科学的筋力トレーニングを比較してみた「消防に必要な体力作りをするためには創意工夫と継続が大切!」
消防の現場、火事場や救助現場では、全身の筋肉・五感を使い尽くします。
スポーツならば相手は対人になりますが、消防では対災害を相手にします。
また命がかかる現場もあるので、体力は本当に必要となるのです。
長時間重い水と反動の強いホースを持ったり、暑い防火衣を来て重い空気呼吸器を背負い、重たい資機材を搬送しながら現場と消防車を何度も往復する場面、また災害はしらないうちにかなり精神的に消耗をします。
精神的なストレスは意外なほど体力を大変奪うものです。

はっきり言って相手を災害と想定すると、どれだけ体力があっても足りないです。
そしてそのときに求められるのが単純な筋力ではなく、全身を活用した総合的な体力なのです。
そのため消防学校の訓練では体力的にもかなりきつい訓練をしますし、その上、教官から精神的にもかなり追い詰められます。
関連:半年間に渡る厳しい消防学校の訓練を日本一詳しくまとめてみた。【保存版】
そういった体力を養成するためには、今ドキのトレーニング本に書かれているようなトレーニング方法では本当に消防士に必要な体力を養成することとは趣旨がズレてきてしまいます。
消防式体力トレーニング・自重トレとは?
消防の自重トレーニングは腕立て伏せ・懸垂・スクワット・かがみ跳躍などの自重トレーニングがメインになってきます。
トレーニングの特徴としては
- 反動を使うこと
- 高回数
- インターバル形式
などがあげられます。
消防式トレーニングの特徴その1|なぜ反動を使うのか?
消防式の自重トレーニングでは反動を使いまくります。
例えば懸垂をするときにしっかりフォームを意識しながらゆっくり筋肉、特に広背筋などに負荷を与えながら限界まで回数をこなすと最後には広背筋など全ての筋肉の髄の髄まで筋肉に負荷がかかります。
回数を限界までこなすと1回でも多く回数をこなそうと全ての筋肉を総動員することになります。
結局、限界近くまで懸垂をこなすと最後は筋肉がパンパンになります。
そのため、消防式の自重トレで追い込むと、後日の筋肉痛が体の奥から筋肉を使ってるなという筋肉痛が起こります。
一度1日で腕立て伏せを1000回、懸垂なら250回以上やってみていただければその効果はわかると思います。
一般的なトレーニング本のQ&Aでは腕立て伏せ100回やっても筋肉はつかない、高回数のトレーニングは大きな負荷がかからないため、筋肉を発達させる上では向いてないと書いてありますが、これは間違っています。
(というか腕立て100回くらいでは筋肥大しないのである意味あってますが、、、)
高回数トレーニングでは限界まで自重トレーニングを繰り返しますし、インターバルを挟んで何度も繰り返しますので、最後は息が上がりますし、筋肉がパンパンになります。
息が上がるくらい筋肉をパンプアップさせながらトレーニングを繰り返すと、成長ホルモンが出やすくなりますので筋肉自体もメキメキ発達していきます。
関連:成長ホルモンが100倍出る「スロートレーニング」の効果を解説します。
またインターバル(だいたい90秒くらい)でどんどんトレーニングを行いますので、消防に必要な回復力の高い筋肉・体力が養成できます。
個人的に体験としては、ウエイトトレーニングをメインにやっていた頃よりも自重トレーニングを突き詰めて行っていたときの方が筋肉が発達しました。
どんな訓練やトレーニングもそうですが、同じやり方に固執してしまうと、無意識で楽なトレーニングをしてしまったり、また身体そのものが刺激になれてしまう可能性があります。
そのため、いろんなトレーニング方法を試してみるのは、良いことです。
消防式トレーニングの特徴その2|全身の連動をはかる。
また反動をつけて懸垂などを行うことによって全身の連動を意識することができます。
懸垂と言っても広背筋や腕の筋肉のみを意識していては、見た目の筋肉は発達させやすいですが、いざという時に使える体にはなりません。
腕立て伏せにしろ、懸垂にしろ反動を使い全身の連動を意識していくことで本当に使える体が出来上がります。
インターバル形式
インターバルトレーニングを組み込むことで筋力の養成と体力・持久力を鍛えることができます。
具体定期には
[aside type=”normal”] 腕立て伏せ50回➡︎休憩90秒
➡︎腹筋50回
➡︎休憩90秒
➡︎懸垂10回
➡︎休憩90秒
➡︎かがみ跳躍30回[/aside]
みたいな感じで1セット組んで何セットもやればかなり体力がつきます。
科学的な筋力トレーニング

これはたくさんのサイトに書かれているのであえてここで説明する必要はないかもしれません。
これもトレーニングの目的によって異なりますが、主に少しでも重い重量を扱えるようにトレーニングをするのか、また見た目のいい筋肉をつくるためにしっかり筋肉に効かせるトレーニングをするのかに分かれます。
一般的にスポーツジムなどに置かれているトレーニングマシンは、全身の連動を図ることを目的にしているというよりかはマシン毎によって鍛えられる部位が異なるため、特定の部位を中心に鍛えやすいです。
一つのマシンウエイト一つとっても目的を変えるだけでトレーニングの仕方も変わってきますので、もし消防へのトレーニング、体力錬成にスポーツジムなどを活かしたいのであれば、しっかりと何を目的にしているのか意識することをおすすめします。
重い重量を扱えるようになると当然筋肉の最大出力は上がりますし、しっかり意識して効かせることで狙った筋肉へ刺激を加え、理想の体型をつくることができます。
しっかり今自分の筋肉のどの部分に聞いているのか、意識しながら負荷をかけていくのではありません。
トレーニング方法は各自で工夫しよう!
私個人の話ですが、消防時代はかなりトレーニング方法を工夫してました。

レンジャー訓練で「ロープブリッジ渡過」に参加するときは先輩に猿の動きを研究したほうがいいと言われ、日本モンキーパークにまで行きました。
(先輩にお土産を持って行ったら、「お前まじで行ってきたのか?」と言われました(笑)

またタイヤ屋さんから大きな古タイヤをもらってきて、そこに20kgの重りとロープをくっつけて引き揚げる練習をしたり、ロープ引きの練習をしたりしました。
登はんができなかったため、近くの小学校の登り棒を使って練習したり、自宅の2階からロープを垂らしてとはんの練習をしたこともあります。(真似しないでください。)
消防は農耕型・馬車馬のようなの体力が要ると思えばサウナスーツを着て、マサイ族になれる靴を履き、1日30kg歩いたり、40kgの重りを背負って歩いたこともあります。
関連記事:冒険王EP9「祖母を訪ねて10万歩 なぜか歩いて岐阜県のおばあちゃん家まで行った話」
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またボクシング漫画「はじめの一歩」でタイヤ叩きをすると広背筋を重点的に鍛えることができると書いてあればその通りにも練習をしました。
大切なことはあなた自身がトレーニングする目的をはっきりとさせること!
今回消防式自重トレーニングをメインにお話ししましたが、そちらをごり押しするつもりは毛頭ありません。
以前も他の記事でも書きましたが、もともと消防や各種スポーツなどの競技力向上のためにウエイトトレーニングや筋力トレーニングを始めたのに、いつの間にかトレーニングすること自体が目的になってしまっている場合があります。
というかかなりの割合でそうなっています。
あなた自身がどうなりたいか?
を明確化することで自ずとトレーニングの手段や目的が変わってくると思います。
またずっと同じトレーニングをしていてもマンネリ化やモチベーションが低下することはどうしてもあります。
シーズン毎に、自重トレーニングをメインにしたり、スポーツジムでのウエイトトレーニングをメインにしたり、走り込みや自転車などの有酸素運動をメインにしたり、あるいは組み合わせてトレーニングをしたり色々相違工夫しながら自分だけのトレーニングを作り上げて行ったら良いと思います。
大切なことは継続すること
はじめからあなたの目的・消防で必要な体づくりに必要なトレーニングを作り上げることは難しいですが、肝心なことは「継続」すること。
あなたが熱心に体力錬成に励み、日々創意工夫していくことで必ずあなただけの型、トレーニングメニューを作り上げることができます。
消防の言葉ではありませんが、武道の世界において
100日を持って鍛とし、1000日を持って錬とする。

何事も3年近くは継続して行わないと、身につかないということです。
体づくりは災害からあなた自身の命を守ることになりますし、生涯健康を守ってくれることにもつながります。
体力錬成を好きになって日々精進しましょう!
トレーニングにおすすめの教材|私も購入しました。少し高いですが、かなり濃く学べます。
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